不動産売却!家を高く売るには「買取」or「仲介」どっちがいい?

不動産売却でよく耳にする「買取」とはどの様な特徴があるのでしょうか?メリット・デメリットもケースバイケースですので、不動産売却の場面で「買取」が最良の売却方法か知ることが重要です。

不動産売却で「買取」と「仲介」の違いを知りましょう

「買取」と「仲介」の違いを端的に一言で言うと不動産を売却する相手が個人」「不動産会社」かの違いと言えます。

「買取」と「仲介」では不動産の注目ポイントが違う!

個人とは自分が住む為の家を探している方で「エンド客」等とも言ったりします。個人の方はまさにその不動産を購入してこれから住んでいけるか?」とう視点で不動産を探しています。

従ってお部屋の中が汚かったり、荷物が沢山あって雑然としているとエンド客は物件を気に入りませんから売却に大きな影響が出ます。

不動産会社は不動産の専門知識を有する会社で「買取業者」等のも言ったりります。買取業者は自らが一度不動産を買い取って、リノベーション等バリューアップをして個人のお客様(エンド客)に販売する事を目的としていますので、バリューアップの可能性に注目して物件を探しています

従ってお部屋の中がどんなに汚くても、残置物が沢山あってもその状態をリフォーム等で改善して、エンド客に販売する予定なので汚さや残置物などは売却に影響しません。

つまり不動産売却において「買取」と「仲介」では不動産のどこに着目して購入を決定するかという点で大きな違いがあります。

「買取」と「仲介」では不動産売却の手続きが大きく異なる!

不動産売却の「仲介」の特徴は広告です。
個人(エンド客)の方が不動産を購入したい場合、個人の方は物件情報を不動産仲介会社の広告やネットを通じて知るしかありません。このエンド客への広告による告知を行ってくれるのが仲介会社です。そして広告を通じ広くエンド客に物件をアピールをして物件を気に入ってくれる買主をさがし、お部屋の内覧の段取りをし、購入の意思決定をさせて、契約書を作成し契約手続きからお引渡しと、仲介会社が売主と買主の間にたって不動産を「仲介」します。
不動産の売主は「不動産売却 仲介」等の検索ワードで相談する仲介会社を探す事になります。

不動産売却の「買取」の特徴は広告をしない事です。
不動産業者は不動産の専門であり「買取」業務も行っています。よって不動産の売主は「不動産売却 買取」等の検索ワードで買取会社を探して不動産売却の相談をする事になります。この手法は直接買主にアプローチ出来ますので、買主を探す行為は不要なので広告もする必要が無いのです。買主はプロですので、即時に買取金額を算出してくれます。よってエンド客の様にお部屋を何度も見せる必要もないし、細かい質問に答える必要もありません。

項目買取仲介
物件の買主不動産会社個人
物件の注目点バリューアップの
可能性
この家に住みたいか?
広告
(販売広告)
行わない広く行う
内覧
(客に部屋を見せる)
0から1回程度数回~十数回
(購入検討者の数だけ)
不動産売却における「買取」と「仲介」の違い

不動産売却で「買取」のメリットとは?

不動産売却で「買取」を利用すると買主が不動産のプロである不動産会社が直接購入するという事で様々なメリットがあります。

仲介手数料がかからない

不動産会社が直接購入するので売主と買主をつなぐ仲介会社が間に入りません。よって仲介手数料はかかりません。

例えば

3,000万円で不動産を売却する場合の仲介手数料は、
物件価格×3%+6万円の消費税ですから105.6万円

になりますので、この大金が節約できます。

更に買主の不動産業者はバリューアップしてエンド客に販売する事業を行っております。よって事業収支が存在し、その中でこの不動産仲介料は原価になります。不動産会社にとっても仲介手数料を支払う必要が無いのでこの105.6万円の原価が削減できるのでその分は買取金額に上乗せされる事になります。

契約不適合責任が免除される(類似:旧瑕疵担保責任)

不動産は高額である為、売却後に物件の瑕疵によってトラブルになりやすい取引です。不動産売買契約には契約不適合責任の規定があり、「引き渡した目的物が契約に適合しない場合には、引渡した者に履行の追完、代金の減額等の責任が生じる」という規定があります。

例えば不動産を引き渡した後に雨漏りやシロアリ被害やお風呂などの故障などがあった場合は直す義務が生じます。

しかし、「買取」を利用してプロである不動産業者へ不動産を売却した場合は、これら重い責任を免除して売却する事が可能です。

不動産を売却した日から何も責任を負わなくていい、売り切りの状態になるので売却後の不安から解放されます。

内覧対応が不要で時間を節約できる

不動産をエンド客に売却する時は、「住めるのか?」という視点で不動産を探していますから、お部屋の中を見せる事は必須になります。そして広く広告して購入検討者を探していますので、検討者の数だけお部屋を見せる必要があります。

その内覧対応に多くの時間を割かなければなりません。又、他人が自分の部屋に入ってくるプレッシャーも何度も感じなくてはいけません。

「買取」の場合は多くても1度だけお部屋を見せれば、不動産のプロですから内覧は済んでしまいます。よっていちいち内覧の時間を調整したりする煩雑な作業から解放されます。

近隣住民にも知られずに秘密で売却出来る

「買取」は広告活動もせず、内覧対応の頻度も非常に少ないので近隣の方に知られることなく不動産を売却出来ます。

近隣のうわさ話のネタになりたくない方も多いかと思います。「仲介」ですと、どうしても広告活動が必要なので近隣の方に知られてしまいますが、その点「買取」は安心です。

短期間で不動産売却出来、お金を受けとる期日も確定できる

「買取」は不動産会社が買主ですので決断が早く、買取額で交渉がまとまればすぐに契約を行い、すぐに現金化できます。早ければ1カ月程度で取引が完了します。

「仲介」の場合は、広告によって買主を探す時間、内覧対応時間、買主の住宅ローン審査期間等時間を要する手順が多く、日付も確定できずスムースにいった場合でも3~5ヶ月程度かかります。更にエンド客の様によく考えたら別の物件が良くなってキャンセル等もありません。

不動産売却で「買取」のデメリットとは?

不動産売却で「買取」を選択した時のデメリットは買主の注目ポイントから考えると分かります。

「買取」はバリューアップの可能性に着目して物件を検討し、
「仲介」は住めるのか?という点に着目して物件を検討している。

バリューアップの必要のない物件は、安く買って転売する事になる

築年数も新しくきれいな物件、つまりエンド客の「住めるのか?」を十分に満たせる様な物件で「買取」を選択すると買取会社はバリューアップの余地がありませんから、安く買ってマーケット価格で売却する事になります。

よってきれいな物件に限っては「買取」の場合、マーケット価格よりも売却価格が安くなってしまいます。

買取と仲介のメリットデメリット比較表

項目買取仲介
仲介手数料不要必要
契約不適合責任免除可負う
内覧対応1回多 検討客の数だけ
販売活動秘密で出来る広く知られる
売却期間短い長い
売却期日確定できる不確定
売却価格
(状態の良い・新しい物件)
安くなるマーケット価格
売却価格
(状態の悪い・古い物件)
マーケット価格売却が困難
買取と仲介のメリットとデメリット

「買取」と「仲介」どっちを選べばよいのか?

「買取」と「仲介」のどちらを選べばよいかは物件と売主の状況によって判断しましょう。

「買取」向きの条件とは?

買取向きの物件は経年劣化でお部屋の見栄えがしない、つまりエンド客の目線で良い物件と感じてもらうにはバリューアップが必要な物件の状態の時です。

  • 経年劣化で壁や床が汚れている
  • キッチンやトイレの仕様が古い
  • 築年数が古い
  • 残置物等が多い

売主の状態によって「買取」向きなのは下記の様な事情がある場合です。

  • 短期間で現金化したい
  • 売却代金受領の時期を確定したい
  • 売却経費(仲介料)等を安く済ませたい
  • 秘密で売却したい

「仲介」向きの条件とは?

仲介向きの物件はエンド客の目線で「そのまま住みたい!」と思わせる事が出来る物件です。

  • 築年数が新しい
  • 部屋の中がキレイ
  • お風呂やキッチンの仕様が新しい
  • 残置物などもない
  • 近隣に嫌悪施設が無い

売主の状態によって「仲介」に向いているのは以下の様な事情がある方です。

  • 売却時期はいつでもよい
  • 売却期間に余裕がある

まとめ

不動産売却で「買取」と「仲介」のメリットやデメリットを見てきました。どちらを選ぶかは物件の状況を客観的に判断する事と、売主の状況で決める事が出来ます。

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